2015.12.11
8月23日~25日に沖縄事前研修に行ってきました。この研修は1学期のPSでの学びを深めること,アンケート等を通じて基地問題に対する沖縄の生の声を聞くこと,そして10月の修学旅行で訪問する沖縄尚学高校の生徒と交流会の内容について検討することが主な目的です。旅程等は全て生徒が自分たちで計画しました。
8月23日(日)
初日は普天間基地の移設予定先とされている辺野古を訪問しました。台風が接近していたこともあり,この日はキャンプシュワブ前での抗議活動は行われていませんでしたが,事前に連絡していたこともあり,4人の方からお話を聞くことができました。写真は聞き取りをしている生徒の様子です。
その後,沖縄タイムズの我喜屋さんと一緒に滑走路の建設予定地に行き,基地をめぐるこれまでの経緯等についてレクチャーしてもらいました。
8月24日(月)
この日は午前中に那覇基地や旧海軍司令部壕などを見学,午後には沖縄尚学高校を訪問して交流会を実施する予定でしたが,台風接近にともない暴風警報が発令されたことを受け,モノレールは運休,見学予定先も全て閉館,沖縄尚学高校も休校となったため,やむなくホテルで過ごしました。その間も生徒たちは,前日の聞き取りの内容をまとめたり,翌日の予定を組み替えたりとなかなか忙しそうでした。
夜には台風が通過したため,急遽国際通りでアンケートを実施しました。国際通りでは若い人が多いためか,基地に対する考え方も普段テレビや新聞等で見聞きするものとは違うものが多かったのが印象的でした。写真は聞き取りを行っている生徒の様子です。
8月25日(火)
前日実施する予定だったものを出来る限り詰め込んだため,非常に忙しい3日目でした。起床も予定より早くして,まずはタクシーを利用して雨が降りしきる中,普天間基地を訪れました。
上の写真は普天間基地のゲート前,もう一つは嘉数高台公園でのものです。とにかく沖縄の生の声を聞きたい生徒たちは,3つのグループに分かれて出会う人に積極的に話しかけアンケートを実施していました。下の写真は,2004年に米軍のヘリコプターが墜落した沖縄国際大学を訪れ,学生の方から話を聞いている様子です。
その後,沖縄尚学高校を訪問しました。フライトの都合で短時間となりましたが,顔合わせと簡単な打ち合わせはできました。テストの合間の貴重な休み時間に集まってくれた生徒のみなさん,本当にありがとうございました。
台風の影響で大幅なスケジュール変更を要しましたが,生徒たちの奮闘もあり概ね目的は達成できたのではないかと思います。実際に現地を訪れて自分の目で見ることや話を聞くことで,それまで一様にとらえていた沖縄の人の基地に対するスタンスが,実は多様であるということなどを学ぶことができ,有意義な研修となりました。