2016.02.19
今日は、本校の2015年度 第2回SGH研究発表会 でした。
約100名もの先生方が全国からいらっしゃいました。午後の研究会(国語科)には、約20名の先生方が参加されました。
今回の研究授業の目標は 「古典における生徒の主体的読みを培う」 です。
広島大学 大学院 教育学研究科 教授 の 難波博孝 先生のご指導を仰ぎながら、大学入試問題の古文作品を題材に、作品の読解と大学入試問題の関係性に目を向けた授業を展開していきました。
題材は、『かざしの姫君』(2011 東北大学)です。
普段の授業は、どうしても「口語訳」をつくることに意識が向きがちです。
しかし、今回は、本文の読解を終えた後、生徒自身がこの文章で「何を問いたいか」を考え、問題をつくる という手法で、作品の理解を深めていきました。
ペアになって、自分のつくった問題をシェアしています。
生徒が考えた問題は様々。
ただ、そこには、作品に真摯に向き合い、渾身の想いをこめて傍線を引き、問をつくる生徒の姿があります。
その過程で、いつしか、自らが「出題者」となって作品に接している…。
物語中の「少将」や「姫君」の心情や状況を真剣に考えている、主体的な「自分」がいたのではないでしょうか。
授業後の合評会も盛り上がりました。
生徒の主体性にどう火をつけるのか。
様々な手法がある中で、そのひとつを提案する機会になりました。
難波先生はじめ、遠路より参加された先生方、本当にありがとうございました。