2016.08.07
8月7日、本校でPeace Forumが行われました。
毎年8月6日に合わせ、各地の高校生を広島女学院高校にお招きし、平和構築について話し合う機会を設けています。今年は広島女学院高校、盈進高校、武田高校、関西創価高校、沖縄尚学高校、そしてハワイのプナホウ高校が参加し、ゲストに土岐雅子さん(モントレー国際大学院不拡散研究所)さん、本校卒業生である荊尾遙さん(広島県平和推進プロジェクト・チーム 平和推進アドバイザー)をお迎えし、「NPT」をテーマに開催しました。
まず、武田高校の生徒さんたちがNPTにまつわるスキット(英語による劇)を披露してくださいました。世界の核保有の現状を「クラスの中でのケータイ(スマホ)事情」にあてはめて、核保有国が技術を高めて行ったり、核保有が認められない国が核を保有することによって国際社会から孤立したり不公平感が生まれたりする様子、国連の立場の難しさなどを、わかりやすく表現してくれました。そのあとは、生徒それぞれが感想をシェアしあい、フィードバックを行いました。
そして、各高校のプレゼンテーション。様々な角度からNPTの現状を分析し、問題点を明らかにして、それぞれの解決策を提案しました。この提案を、午後からのグループディスカッションでさらにブラッシュアップしていきます。
午前の部の最後は、今回のゲストのお二人による基調講演です。土岐雅子さんは、生徒からの質問に答える形で、「核に対する様々な意見をどう受け止めていくか」「核廃絶の思いを次世代にどう引き継いでいくのか」「平和教育をどう広げていくのか」という問題に答えてくださいました。その中で、世界の様々な意見に耳を傾けることと、自分の意見をしっかり持つこと両方重要であると述べられました。荊尾遙さんは作成に関われた広島県の「ヒロシマレポート」をもとに、いま受けている平和教育の期待に応えるだけではなく、批判的精神をもって考えることの大切さを訴えていらっしゃったのが印象的でした。