2016.10.26
高1の2学期Peace Studiesでは多文化共生・人権領域について取り組んでいきます。
社会に多くの差別が残っている中、高1では部落差別を取り上げます。その理由は、部落差別は、差別について学ぶうえで非常に多くの示唆を与えてくれるからです。「部落差別」は根強く残っていますが、「女性差別」「黒人差別」などと比べて差別されている人が見えにくく、最も実感しづらい問題のひとつです。部落差別の構造を学んでいくことで、その他の差別に対して正しい対処ができる大切な視点を獲得していきます。
10月14日(金)LHRから学習をスタートさせていきました。まず、学年でチャペルに集まり、DVD「Story of Shinji」を観ました。被差別部落出身の畠山慎二さんが大学生の頃に作成されたDVDで、畠山さんが自分の人生を振り返り、部落差別についてのその時々の心の変化を語っていきます。最後に、差別をなくすために行動していくことを宣言しています。当事者の気持ちを映像ではありますが、語られるものを見て聴くことは、文章で読むものよりも多くの学びを得ることができました。その後、各教室で部落差別の歴史的背景について学習しました。