2017.04.23
大阪大学大学院・国際公共政策研究科が主催する高校生のための国際公共政策プレゼンテーションの大会です。
テーマは5つあり,環境と公衆衛生,平和と国際政治,労働・経済,教育,地域開発・社会資本です。本校からは高2の畑岡さん,山口さんが「平和と国際政治」の分科会に参加しました(参加6校)。
論題は「平和構築について ~平和の花を咲かせよう」です。
これまでPeace Studies (PS)で勉強してきたこと,海外・国内研修での気づきなど,豊富な経験をベースとし,「世界が平和になるには」「人々が幸せになるには」という問いを設定して,その方法を提案しました。
提案内容は,「それぞれの国の負の部分について,若者がエキスパートとなり,他国の人々に伝える」「教材はわかりやすくてなじみのある絵本,漫画などがよい」「そのためには特に途上国での識字率をあげる必要もある」といったものでした。人間の感性に訴えるような提案内容であり,学校のPSの中でも取り上げるべき内容だと思いました。
プレゼンに対しては大学の先生が講評,質問をします。本校のプレゼンに対しては「『研究』のあり方としては不十分」という厳しい講評を与えられた一方,他の先生からは「エッセンスが詰まっている。あとは教育分野,平和学等の先行研究をきちんと調べること,体系的に考えること」というコメントも頂きました。
また,プレゼン後,他校の先生(高校)からは,「『花を咲かせる』という自然の営みと教育を関連づけ,心を育むにはどうすればよいかという提案で,素晴らしいと思った」と声を掛けて頂きました。
他校のプレゼンを見て,「課題研究の在り方」について逡巡しつつも,本校の教育内容が生徒の情操面に与えている影響が確認できたように思います。