2017.11.22
11月11日(土)~12日(日)で「グローバルリーダー育成関東研修」に生徒6人と教員2人で行ってきました。「東京研修」としなかったのは行く先が生田、新小平、川崎と東京の周辺部を巡るコースとなっていたからです。関東大移動研修、と言っても過言ではなく、ハードな乗り換え移動を繰り返しましたが内容は大変充実したものでした。
①11日。明治大学生田キャンパスで、旧陸軍の登戸研究所の跡と資料館を見学しました。動物慰霊碑のところでお話しくださっているのは山田朗文学部教授。
②研究所があったのは今から80年以上前ですが、戦後も何も語られてきませんでした。それが、戦後数十年経って、証言をする人が現れ始め、この碑が建てられるようになったそうです。大学内の生田神社の中にあります。この神社の歴史もまた戦争の歴史の一端。
③弾薬庫だったとされる場所。このすぐそばに当時の建物を使った資料館があります。この研究所では戦争末期に風船爆弾を研究・製造し、実際に北アメリカ大陸に向けて攻撃をしていたそうです。
④次の研修地は明治学院東村山高校。生徒会や東日本大震災のボランティアチームとの交流をしました。後ろに見えるのは有名な仙台七夕祭りに飾られた折り鶴を文化祭のために借りてきた物で、生徒さんたちが関わって作られたものだそうです。
⑤ボランティア作業の様子をパネルにして展示した物を、実際に参加した生徒さんに説明してもらっています。震災当初は泥を掻き出すなどの力の要る作業もありましたが、この頃は仮設住宅の子どもたちと遊ぶ、イベントのお手伝いをするなど交流ボランティアが主になってきました。3年前から、鬼怒川の氾濫など関東地方で災害のおきた土地で土砂を取り除くボランティアもしているそうです。
⑥何人かの人にボランティア経験を話してもらっています。
⑦ポッキーを食べながら自由に交流。広島のことも訊かれました。
⑧12日。この日は日曜なので、第3の研修地である川崎市の日本キリスト教団川崎戸手教会の礼拝に参加。この教会は多摩川の河川敷に建てられ、在日コリアンと日本人が力を合わせて守ってきた小さな教会です。現在の牧師は孫裕久牧師ですが、この日の説教は前任者の関田寛雄牧師でした。教会の歴史、在日コリアンの生活史をわかりやすく織り交ぜて「復活の時」という題のお話をしていただきました。礼拝後、熱烈歓迎を受けました。
⑨川崎市内にあるふれあい館という場所に移りました。在日コリアンの方々が多く住む場所で、昨年この町にヘイトデモが押し寄せようとしましたが、街の人々が力を合わせて街に入らせませんでした。ヘイトスピーチ解消法ができたのも、「どうして差別するの」というこの街のおばあちゃんたちの心からの声が議員さんを動かしたことからだそうです。
⑩ふれあい館の三浦知人さんから街の歴史、人々の暮らしについてお話を聴きました。
⑪さまざまな活動のある街を案内してもらいました。これは地元の小学校の体育館で、19日のこの町の祭りのパレードの練習をしている方々です。韓国の伝統楽器の演奏を歩きながらするものですが、たくさんの方が加わった迫力あるものでした。このあと、品川から新幹線に乗り、広島に帰ってきました。