2016.01.30
本校高3生の倉光静都香さんが1月23日~2月5日、ウィーンに滞在しています。
1996年に採択された包括的核実験禁止条約(CTBT)に日本は1997年に批准、現在164カ国が批准していますが、核兵器保有国を含む44カ国の批准が完了していないため、未だに発効していません。
採択20年にあたる今年、オーストリアのウィーンでシンポジウムが現在開かれ、条約の早期発効に向けるための国際会議と位置付けられています。参考までに、日本がこの条約に対し、どのような立場を取っているかは外務省のこちらのページ に記載されています。
この大きな国際会議に世界から5人の若者が招待されています。アメリカのハーバード大学、スタンフォード大学、モントレー国際大学院(本校も参加しているThe Critical Issues Forum (CIF) 、ロシアの大学からそれぞれ1名ずつ、そして高校生は本校の倉光さんただ一人です。
招待されるに至った経緯は昨年の8月にさかのぼります。
CTBTの賢人グループ会合が広島で開催されました。女学院からは上記のCIF参加生徒2名(倉光さんがその一人)、ユニタール親善大使1名、中国新聞ジュニアライターも複数名招待され、傍聴する機会を得ました。この会合のなかで、CTBTOのトップであるゼルボ事務局長がスピーチをされたのですが、倉光さんがこれにいたく感動し、自分にもできることはないかと真剣に考え、直接、ゼルボ博士にメールを送りました。
このメールの内容に今度はゼルボ博士が感動し、若い世代に学びの機会を与えるため、ウィーンでのシンポジウムに急きょ、招待して下さったというわけです。開催10日前にそのような連絡が学校に入りました。
大慌てで準備を進め、倉光さんは単身、ウィーンに行き、現在、毎日この国際会議を傍聴しています。世界からただ一人招待された高校生として、メディアも注目しているようです。彼女自身はそのようなプレッシャーを感じることなく、楽しくウィーンでの日々を満喫しているようで、学校にもその様子を伝える写真が送られてきます。
今回はゼルボ事務局長と招待された5人の若者たちの集合写真をご紹介しましょう。中央がゼルボ博士で、その左隣が倉光さんです。
また、NHKウエブニュース紹介されました。この映像は2月2日までしか再生できないそうです。