2018.01.20
ミャンマー研修⑤<その2> ホストファミリーとの時間 ~社会を学ぶ
※この投稿は生徒の執筆によるものです。慌ただしいスケジュールのなか書いていますので、拙い文章も散見されますが、ご容赦ください。(解説を加えている場合もあります)
私はホストファミリーとお土産を買いに街に出掛けました。 前夜に私がホストファミリーにミャンマーの格差社会について尋ねたので、この日は、電車で移動し、スラム街にも足を運ぶことになりました。ミャンマーの電車は日本のJRの中古を使用しますが、窓も扉もありません。
しかし、何より驚いたのは私のホストファミリーは電車に乗ったことが無いと言ったことでした。ミャンマーの電車は危険で、ホストファミリーのように車が持てる人たちは電車を使 用しないそうです。 確かに駅はスラム街の中にあり豊かな人にとっては程遠い場所のようでした。 辺りを見渡せば駅では大人に紛れて貧しい子どもたちが働いていました。 切符売り場に行くと、働いていたのは小学生ぐらいの子どもたちでした。 私より小さな子が一生懸命に働いている姿に衝撃を受け、電車に乗る前から大きな格 差を感じました。 電車に乗り目に入ったのは、やはり働いている子どもの姿でした。ミャンマーの電車内では人々がものを売っています。 大人たちに紛れて色褪せた服を着て裸足で働いている子どもの姿には言葉も出ませんでした。しかし、 私が働いている子どもから水を買った時の笑顔はとても輝いていました。
ふと電車内から外の景色を眺めていると、 高い大きな塀に囲まれてそびえ立つ豪邸とその周辺に茅葺き屋根の家とは思えない程ぼろぼろの家が見えました。ミャンマーの格差社会を物語っていました。こんなに隣接しているのに豊かな人と貧しい人が互いの環境を知らなかったり、互い に自然と出来てしまった壁がミャンマーの格差をより広げてしまっているのではと思いました。
格差とはなにか、なぜ格差が生まれるのか、それまでは考えもしなかったようなことを考えましたが、一日で答えが出るはずもなく、これからも考え続けていこうと思います。