2017.03.13
トロント・ピアソン国際空港からモントリオール空港を経て、ホテルに着いたのは夜中の0時過ぎでした。当初の予定時間から4時間遅れのチェックインです。そんな過酷なスケジュールだったにもかかわらず、2日目も生徒たちは全員が元気に7時過ぎから朝食を食べ、研修に出かけました。
午前中は3時間かけてバスでケベック市（ケベック州の州都）に向けて移動。全長800キロのメイプル街道をひたすら突き進みました。昼食後、Traditional Huron Siteでガイドさん（ヒューロン族の血を引く女性）の案内のもと、この土地に昔から住む先住民であるヒューロン族の歴史や文化について学びました。男性の役割は狩猟，女性は村社会を形成し，子供を守り，村の様々な最終決定も女性が行なっていたそうです。また，燻製，魚の干物，文字を持たなかった当時の教育手段としての絵画（動物の皮に描く）など，現在の私たちの生活の一部になっているもののなかにはヒューロン族が考案したものもあるそうです。
この日の最高気温は－10度，体感気温は－15度の寒い中でも、生徒たちは熱心にガイドさんの説明を聞きました。最後は子供たちの遊びを教えてもらい、みんなで実際にやってみました。目隠しをした人が近づいてくる人の動きの気配だけを頼りに，3本の短い木（先住民にとって大切な食料である豆，トウモロコシ，カボチャにみたてたもの）を守ろうとします。ただし，木に触れてはいけません。五感を研ぎ澄まして，神聖な木に触ることなく守るという難しい役回りです。動き回ったおかげで冷え切った体も少しは温まりました。
その後、冬季限定で氷と雪とで造られたアイスホテル「Hotel de Glace」を見学しました。氷の彫刻や柱、シャンデリアまでも氷で造られており、そのすばらしさに驚き、感動した様子でした。もうすぐ春になると取り壊されます。
夕食には特大サイズのHamburgerでした。フライドポテトにはケチャップではなく，メイプルシロップをベースにしたディップにつけて食べます。量が多すぎて，お腹がはちきれそうでした。ホテルはケベックシティー随一のChateau Frontenacです。疲れをとるよう今日は早目に休みました。
