2017.03.14
現在滞在中のケベックシティーは1608年に設立されたカナダ最古の都市です。先住民が暮らしていましたが,フランス人が入植し,毛皮貿易の拠点としたのが始まりなのだそうです。前回の投稿で,フランス文化の影響について少し触れましたが,公用語もフランス語です。特にケベックシティーはフランス語を話す人が多く,街を歩いていても聞こええてくるのはフランス語が中心。また,ことばや文化だけでなく,建築様式や街並みもフランスを感じさせるものが多いのが特徴です。
石畳の通り,要塞や建物,壁画に至るまで,センスがあり,おしゃれに感じるのはそのせいでしょうか?
巨大な壁画の一部に溶け込もうとしていますが,なかなかうまくいきません…。
午後は犬ぞり体験をしました。先住民の人たちは太古の昔から,狩猟や運搬の手段として犬ぞりを利用しており,現在は観光者向けに犬ぞり体験ができます。体験とはいえ,45分間,かなりのスピードで4頭の犬にひっぱられるのは,少々怖くもあり,-20度くらいのなかでの犬ゾリは本当に肌が痛くなりましたが,意外にとても楽しむことができました。
写真に写っているのは,今回の研修のアテンドをしてくださっているケイトさんとカリンさんです。
夕食はメイプルシロップを製造しているSugar Shackでした。ケベックではパンケーキにシロップをかけるとき,とにかくお皿からあふれんばかりにかけるのが流儀なのだそうです。ここではカナダでは誰もが知っている歌を生演奏で聞かせてくれるのですが,歌のあとはみんなで楽器を演奏したり,歌ったり踊ったりして楽しみました。写真は木製のスプーンをたたいて音を出しているところです。
食後のデザートとして,メイプルシロップの「タフィー」を食べました。雪を少しくぼませ,そこに少し煮詰めたシロップを流し込みます。それを木の棒(アイスクリーム用の長い棒です)にクルクルと巻き付けてできあがり。なにしろ夜で-25度くらいですから,温めたシロップもすぐに棒に巻けるくらいのちょうどいい硬さ(柔らかさ)になるのです。水あめを少し固めた感じというと想像がつくでしょうか。お腹いっぱいなはずなのに,こういうものは別腹ですね。みんなぺロッと食べていました。