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広島女学院中学高等学校

更新情報

2017.03.28

カンボジア研修③

カンボジア研修三日目です。
今日から本格的に、現地の学生・生徒さんとの交流を行いました。

今日はまず、シェリムアップの山本日本語学校に伺いました。この学校は、カンボジアの復興と発展のため、長年カンボジアで旅行会社を経営されている方によって設立されました。学生さんは無料で日本語が学べ、卒業後はガイドなどで活躍されている方がたくさんおり、今回案内してくださっているマハホンさんもその1人です。
学生さんの流暢な日本語による司会のもと、自己紹介や、お互いの国・学校・歴史についてのプレゼンを行いました。「自分たちの祖父母が経験した内戦の歴史をふまえ、私は平和な社会を必ず作っていきたい」というカンボジア人の学生さんのスピーチは、ヒロシマの被曝と復興を知っている私たちにとって、もういちど平和の意味や平和をつくっていく方法を考えさせてくださるものでした。女学院生のプレゼンも、カンボジアの学生さんたちが非常に熱心に聞いてくださったおかげで、練習の時以上にうまくいきました。

 

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プレゼンのあとは、グループに分かれてディスカッション。カンボジアと日本の共通点や相違点について話し合いました。先のプレゼン内容で気になったところを質問したり、さらに一緒にネットで調べてみたり。お互いに新しい発見がたくさんあったようです。なかにはカンボジアのダンスを学生さんから習ったグループもありました。そして最後に各グループで話したことを全体でシェアしました。

 

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あっというまに時間が過ぎ、日本語学校での時間が終わりました。お昼は、午後からのプログラムに一緒に参加する学生さんたちと、レストランでクメール料理をいただきました。

午後からはシェムリアップのササースダム高校に訪問しました。ここでは英語でのプレゼン・交流になります。行きのバスでは、日本語学校の学生さんに協力してもらい、英語のプレゼンの練習を行いました。

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ササースダム高校では、同じ高校一年生の英語のクラスにお邪魔しました。英語ということもあり、生徒たちはさらに緊張していたようですが、午前中でうまくいかなかったところを修正し、よりよいプレゼンができたのではないかと思います。その後、少人数グループに分かれて、原則英語のディスカッション。ただし、わからないところは山本日本語学校の生徒さんに通訳していただきました。ここでは、生徒さんの普段の学校生活や将来の夢などにも話が広がったようです。カンボジアでは教師や学校が足りないため、学校は午前の部と午後の部に分かれています。あとの半日は家の仕事の手伝いをしたり、塾に行ってさらに勉強したりと、皆さんそれぞれ頑張っているそうです。日本では一日中学校で勉強できる環境があることは当たり前ですが、その日常に感謝しなければならないということを生徒たちは実感したようです。帰りの飛行機の時間もあり、交流の時間は短かったのですが、午前中とはまた異なる経験ができました。

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帰りのバスの中では今日のディスカッションの報告をしあい、山本日本語学校の生徒さんから交流の感想を話していただきました。また、今日のお礼として、それぞれ歌のプレゼントを行いました。山本日本語学校の学生さんはSMAPの「らいおんハート」とカンボジア国歌、女学院生は「さやかに星はきらめき」(女学院生の定番、中3の時の讃美歌コンクールの課題曲)と校歌を歌いました。本当に山本日本語学校の学生さんはフレンドリーで優しい方ばかりで、女学院生は今日一日助けられました。お別れもとても名残惜しいものになりました。この交流で、女学院生たちは、国境をこえて関係を作ることの楽しさや醍醐味を学んだのではないかと思います。

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本当はこのあとすぐ夕方の飛行機の便でプノンペンに向かう予定だったのですが、飛行機の時間が夜遅くに変更になりました。急遽空き時間でシェムリアップ中心部のオールドマーケットで自由時間をとりました。オールドマーケットでは、地元の人向けの食料品やお土産物屋さんなど、値札の付いていないお店がたくさんあります。値段交渉をすること自体初めての生徒がほとんどでしたが、ガイドさんのアドバイスをもとに、たくましく値切り交渉しながらお買い物を楽しみました。

シェムリアップのレストランで夕食をとり、夜9時すぎの便でプノンペンに向かいました。無事プノンペンのホテルに着いたのは11:30。長い一日となりましたが、今日もとても充実した日となったようです。体調を崩す生徒もおらず、みんなご飯ももりもり食べて元気です。明日も頑張りましょう。